3ware FAQ July 17th, 2003

この FAQ リストでは、3ware 製品に関するよくある質問について説明します。  

Serial ATA

Q1. Serial ATAとは何ですか?

A1. Serial ATAは、 Parallel ATA物理ストレージ・インタフェースを進化させたもので、標準の40ピン・ケーブルとコネクタの代わりに、新しい7ピン・ケーブルとコネクタを使用しています。Parallel ATA技術は、徐々に改良していくことが困難な段階に達し、パフォーマンスと信頼性を向上させるには新しいインタフェースに移行する必要がありました。Serial ATAにより、ATAベースの技術の寿命はさらに10年延びました。次に、Serial ATAの利点をまとめます。
ソフトウェア互換 - システム・ソフトウェアには、Serial ATAデバイスと従来のUDMA/ATAデバイスの違いは認識できません。ソフトウェア側から見ると、このレガシー・ハードウェアとのシームレスな互換性により、シームレスな移行が可能となり、ユーザからもスムーズに受け入れられるはずです。
シリアル・ケーブル -Serial ATAデバイスは、高密度サーバの要件を満たすコンパクトなコネクタを提供する安価なケーブルを使用してシステムに接続します。このため、Serial ATAで必要な信号は、Parallel ATAの26から4に減少します。オプションで、ケーブルからストレージ・デバイスに電源を供給することもできます。
ケーブルごとに1つのデバイス - Serial ATAはParallel ATAのマスター/スレーブという概念を捨て、ケーブルごとに1つのデバイスを使用します。これらは、マスターATAデバイスと見なされます。
シリアル転送 - Serial ATAでは、8B/10Bシリアル転送を使用して、シリアル・ケーブルを介してデータを転送します。このデータ整合性の高い方法は、事実上第一のシリアル転送方法として幅広く受け入れられ、ギガビット・イーサネットやファイバー・チャネルなどの多数のテクノロジで使用されています。このため、Serial ATAが将来のiSCSI開発の必須部分となる条件が整いつつあります。
低電圧ディファレンシャル・シグナリング - Serial ATAでは、250mVのオフセットで既存の回路と新しい回路の両方と互換性のある低電圧ディファレンシャル(LVD)を使用します。これは、省電力および冷却要件も満たしています。
10年の成長ロードマップ - Serial ATAでは、1.5Gb/sec、3.0Gb/sec、6.0Gb/secで転送する3世代を計画しています。それぞれ、150MB/sec、300MB/sec、600MB/secのデバイス・バースト・レートが可能になります。

Q2. Serial ATAにはどのような利点がありますか?

A2. Serial ATAには、次の利点があります。
現在もこれからもハイパフォーマンスを提供: 第1世代のSerial ATAは、Parallel ATAの最大133MB/secと比較して、1.5Gb/secのパフォーマンスを提供します。Serial ATAでは、同じケーブルとコネクタを使用して、300Mb/secと600MB/secの少なくとも2つの世代でパフォーマンスの改善を計画しています。
デスクトップPCに対するコストの影響なし: Serial ATAドライブは、最終的にコスト面でパラレル・ディスク・ドライブとケーブルより有利です。
ホット・スワップ機能とエンタープライズ・レベルの接続性: Serial ATAデバイスはホット・スワップ可能です。この機能は、通常ATAディスク・ドライブでは使用できません。この機能を備えたSerial ATAは、冗長RAIDストレージ・ソリューションに対応可能なソリューションです。
ポイントツーポイントのケーブル接続: Serial ATAは、ポートごとに1台のドライブを接続するため、障害を分離し、パフォーマンスを改善できます。バスを共有する必要がないため、各ドライブは1.5Gb/secのSerial ATAバスにフルにアクセスできます。
容易なケーブル・ルーティングと空気流の改善: Serial ATAでは、長く、薄く、柔軟なケーブルを使用することでケーブルのルーティングと組み立てを簡略化し、システムの空気流と冷却を改善できます。

特長および利点のまとめ

特長 利点
将来の速度向上に対応した設計 最低10年間にわたる設計ロードマップにより、PC産業への影響を最小化
1.5Gb/secのインタフェース・データ転送率 ディスク・データに先行する1.5Gb/secの導入
転送率 133MB/secのParallel ATAで発生する可能性のあるボトルネックの解消
低コスト 導入時、同等のParallel ATAソリューションのコストに匹敵
プライマリ内部ストレージ・インタフェースを将来外部に拡張可能 内部ストレージ用に最適化された設計。外部ストレージ・ソリューション用に仕様の改善を予定。
ホストとデバイス間のポイントツーポイント接続 インストールと設定が容易。ジャンパ設定や外部終端が不要なので、統合時間の短縮とエンドユーザのサービス要求数の低減が可能。マスター/スレーブ初期化の失敗をなくし、障害を分離。両デバイスでデータの並行転送が可能。
低電圧 5VトレラントI/O信号の解消によるハードウェア設計の簡易化とコストおよび電力の低減
ASICピン数の減少 デバイスとホスト両方での費用効果を改善する将来のASICダイシュリンクに対応
インタフェース電源制御機能 モバイル使用に適した電源管理および電力消費
Parallel ATAとの完全なソフトウェアおよびドライバ透過性 現在のParallel ATAデバイス・ドライバの使用による移行の簡易化
コマンドの最適化 コマンド・キューイングとオーバーラップを含む低オーバーヘッドおよびパフォーマンス機能により、エントリレベルのサーバおよびRAIDシステムもターゲット市場に
ファースト・パーティDMA デバイスにホスト・メモリへのアクセスを提供する新機能。ホスト・プロセッサのコマンドおよびステータスのオーバーヘッドを低減。
ケーブルおよびコネクタ Serial ATAでは、新しい長く薄いケーブルおよびコネクタを使用

Q3. Serial ATAとParallel ATAの違いをまとめてください。

A3. Serial ATAは、プライマリ内部ストレージ・デバイスのParallel ATAに代わる高速シリアル・リンクです。次の表に、Serial ATAの特長と利点をまとめます。
インタフェース Parallel ATA Serial ATA
ターゲット市場 内部ストレージ・デバイス 内部ストレージ・デバイス、外部ストレージを含めるように進化
コスト Parallelに匹敵
2002年の速度(MB/s) 133 150(第1世代)
2005年の予測速度(MB/s) 133 300(第2世代)
ケーブル長(メートル) 0.45 1.0
OSドライバ・サポート 既定 既存のパラレル・ドライバを使用(3wareでは既定のSCSIトランスポート層を使用)
ブート可能
PCマザーボードに組み込み

Q4. 3wareのエスカレード8506シリーズのSerial ATA RAIDコントローラは、他社製品とどのような点が違うのですか?

A4.  エスカレード8506シリーズのRAIDコントローラは、3wareの実証済みのStorSwitch(TM)アーキテクチャを使用して設計されています。現在第4世代の3ware StorSwitchのノンブロッキング・スイッチ・ファブリックは、Serial ATAのポイントツーポイント接続トポロジの利点を最大限に引き出すように設計された現在市場で唯一のRAIDアーキテクチャです。最高のSCSIソリューションをも上回る定評のあるパフォーマンスと信頼性を提供します。

3wareのSerial ATAの特長

特長 3ware Serial ATAスイッチ・アーキテクチャ Parallel ATAバス
スケーラビリティ 最大12台のドライブをサポートするコントローラ・ファミリを提供 これまでに発表されている最大のコントローラでも6台のドライブのみサポート
ベース・アーキテクチャ ノンブロッキング・スイッチ・ファブリック アクセスを調停する標準パラレルRAIDコントローラ
SCSI信頼性およびパフォーマンス機能 コマンド・キューイング、コマンドの再順序付け、コマンド・リードバック、エレベータ・シーク、パラレル・シーク機能のサポートにより、パフォーマンスと信頼性を改善 一般にこれらの機能はサポートされていません
高度なデータ保護 ダイナミック・セクタ・リペアおよびバックグラウンド・メディア・スクラブの実装により、RAIDアレイでのデータ・エラーを検出および修復 一般にこれらの機能はサポートされていません
コントローラの最大パフォーマンス 全ドライブの合計 1台のドライブの速度に制限
パフォーマンスのスケーラビリティ ドライブ数に応じて向上 アービトレーション遅延により、ドライブの追加ごとに低下

Q5.  Serial ATAはParallel ATAに取って代わるのでしょうか?

A5.  市場では、Serial ATAへの移行は段階的に進んでいくと思われるため、今後しばらくはParallel ATAドライブとSerial ATAドライブは市場で共存するでしょう。ほとんどの技術革新と同様、採用は価格と入手可能性曲線に従って進みます。

Q6.  Serial ATAはエンドユーザにとってどのような利点がありますか?

A6.  Serial ATAの第一の主要な利点は、新しいケーブルによるシステム設計の簡略化です。Serial ATAドライブとコントローラに基づくストレージ・ソリューションが市場に浸透するにつれて、エンドユーザはATA RAIDソリューションの低価格化の恩恵を受けることができます。

Q7.  7506シリーズのParallel ATAコントローラと8506シリーズのSerial ATAコントローラのどちらを選択すればいいでしょうか?

A7.  7506シリーズのParallel RAIDコントローラと8506シリーズのSerial ATAコントローラのパフォーマンス上の利点は同じです。ただし、空気流や冷却特性を改善したい場合や、システムのケーブル接続をすっきりさせたい場合は、新しい8506シリーズのSerial ATAコントローラに移行されることをお薦めします。

Q8.  Serial ATAでは、デバイスを外部に接続できますか?

A8.  いいえ。Serial ATAは、ドライブと周辺機器をボックス内で接続するソリューションです。PCに外部周辺機器を接続するにはUSBを使用します。

Q9.  Serial ATAでドライブをデイジーチェーン接続できますか?

A9.  Serial ATAはポイントツーポイント・トポロジです。つまり、各ドライブで固有のケーブルを使用してPCIバスと接続します。Serial ATAを使用してデバイスをデイジーチェーン接続することはできません。しかし、このポイントツーポイント・アーキテクチャによってパフォーマンスは大幅に向上します。

Q10.  7506シリーズのコントローラと8506シリーズのコントローラのパフォーマンスが変わらないのであれば、なぜSerial ATAに移行するのですか?

A10.  Serial ATAがデスクトップの標準になるにつれて、Parallel ATAドライブの市場は徐々に縮小していきます。その頃には、Serial ATAドライブはParallel ATAドライブより安価になるでしょう。

Q11.  システムにSerial ATAを導入する際のコストはどのくらいですか?

A11.  Serial ATAドライブとアクセサリの初期コストは10%〜20%割高です。しかし、Serial ATA技術は、大量出荷レベルに達した時点で最終的にコスト面で今日のParallel ATA技術と同等になるでしょう。

Q12.  ハード・ディスク・データ速度はこの2年で向上しています。なぜ今Serial ATAが計画されているのでしょうか?

A12  Serial ATAは、Parallel ATA物理ストレージ・インタフェースに取って代わるより進化した技術で、将来のコンピューティング・プラットフォームの機能拡張を可能にします。特に、薄いSerial ATAケーブルは、Parallel ATAケーブルの空気流に関するOEMの懸念を払拭し、小さなPC筐体の設計を可能にしています。また、将来の設計における5ボルト・トレランスのサポートに関するシリコン・ベンダーの懸念も解決しています。

Q13.  Serial ATAは、現在のPCと互換性がありますか?

A13  Serial ATAの電子部品、ケーブル、コネクタはParallel ATAとは異なりますが、この技術はソフトウェア互換性があり、 OSには違いはわかりません。PCシステムでハード・ディスクの上位および下位互換性を促進するアダプタが登場するでしょう。3wareは、8500シリーズのSerial ATA RAIDコントローラでParallel ATAドライブを使用できるパラレル-シリアルATAコンバータを提供します。

Q14.  Serial ATAは、OEMおよび内蔵システム・メーカーにどのような影響を与えますか?

A14  Serial ATAが業界に与える利点として、ルーティングや設置が容易なケーブルの使用による設計が容易なシステム、シリコン設計の改善による小さなケーブル・コネクタ、Parallel ATAの電流設計要件を軽減する低電圧、新しいアーキテクチャでも修正なしで動作する今日のソフトウェアとの互換性などが挙げられます。

Q15.  Serial ATAは、ハード・ディスク以外に、フロッピー・ドライブ、光ドライブ、DVD、リムーバブル・デバイスにも使用できますか?

A15  Serial ATAは、CD、DVD、テープ・デバイス、大容量リムーバブル・デバイス、CDRWを含むすべてのATAおよびATAPIデバイスをサポートしています。

Q16.  主要OSベンダーは、Serial ATAをいつサポートする予定ですか?

A16  Serial ATAは、Parallel ATAとソフトウェア互換性があるため、オペレーティング・システムの変更は必要ありません。

Q17.  Serial ATA Working Groupのメンバーを教えてください。新しい企業も参加できますか?

A17  Serial ATAプロモータ・グループには、3ware、APT Technologies Inc、Dell Computer Corporation、International Business Machines、Intel Corporation、Maxtor Corporation、Quantum Corporation、Seagate Technologyが含まれます。Working Groupへの参加については、www.serialata.orgをご覧ください。新規メンバーを歓迎しています。

エスカレード®7506/8506シリーズの特長

Q1. 3wareのエスカレードRAIDコントローラはどのような点がユニークなのですか?

A1. 3wareのエスカレードRAIDコントローラは 3wareのStorSwitchアーキテクチャに基づき、ディスク管理とパフォーマンスを向上させるネットワーク・スイッチングの原則を使用して構築されています。
StorSwitch
3wareのStorSwitchでは、SCSIシステムの共有バス・アーキテクチャの代わりに、各ドライブに専用ポートを使用して、スループットを最大化し、ドライブ・サブシステムの遅延を最小限に抑えています。
TwinStor
3wareのTwinStorは、ディスク・ドライブをプロファイリングし、アルゴリズムを最適化して2ディスク・ミラーでの読み書き中のパフォーマンスを向上するRAIDレベル1テクノロジです。TwinStorは、大小さまざまなデータ・セットとマルチメディア・コンテンツを使用するWebサービスなどの読み取り集約型の用途向けに設計されています。
R5フュージョン
R5フュージョンは、今日の高密度およびハイパフォーマンス・サーバ用に究極のRAID 5パフォーマンスを提供する3ware技術です。

Q2. 一部の競合RAIDコントローラの方が、大容量のキャッシュを搭載しています。3wareのコントローラのキャッシュはなぜ2MB以下なのですか?

A2. RAIDコントローラに大容量のキャッシュが搭載されていることが、即座に最大のパフォーマンスにつながるとはいえません。I/Oの種類(ランダム対シーケンシャル、読み取り対書き込み、小さなデータ・ブロック対大きなデータ・ブロック)などの要因も考慮する必要があります。
一般に、ランダムI/Oの場合、大容量キャッシュのパフォーマンスには限界があります。 キャッシュが役に立つのは「キャッシュ・ヒット」が発生した場合のみです。 キャッシュ・ヒットが発生すると、RAIDコントローラは、ディスク・アレイからデータを読み取る代わりにキャッシュからデータを取得できます。ただし、ランダムI/Oの場合、キャッシュ・ヒットが発生することはまれです。また、コントローラのキャッシュを管理するには、RAIDコントローラCPUサイクルが必要です。 コントローラのキャッシュはフラグメント化するので、有用性はさらに低下します。小さなランダム書き込みの場合は、大きいメモリは必要ありません。3wareのコントローラは、非常に高いパフォーマンスを達成するように最適化されています。
3wareのStorSwitch技術では、RAIDコントローラ・カードを使用して、さまざまなオペレーティング環境で大容量オンボード・キャッシュを搭載したRAIDコントローラに匹敵する、またはそれを上回るパフォーマンスを達成できます。

Q3. エスカレード コントローラは、既存のシステムにどのように影響しますか?

A3.  エスカレードRAIDコントローラは、オンボードのATAディスク・コントローラおよびディスク・ドライブと簡単に共存させることができます。エスカレードで作成したディスク・アレイをプライマリ・ストレージまたはセカンダリ・ストレージのどちらでも使用できます。
オペレーティング・システムとユーザ・データの両方が(冗長RAIDレベルで)ディスク・アレイに含まれ、保護されている場合は、プライマリ・ストレージとして使用します。 ディスク・アレイは、コンピュータでオペレーティング・システムが起動する前に、エスカレードのBIOSプログラムを介して作成されるので、オペレーティング・システムをディスク・アレイ(オペレーティング・システムには大きなディスク・ドライブとして認識される)にインストールできます。
ブート・ドライブがディスク・アレイに含まれない場合は、セカンダリ・ストレージとして使用します。たとえば、エスカレードRAIDディスク・コントローラを既存システムに追加するユーザは、すでにオペレーティング・システムを実行しています。 この場合、エスカレードRAIDディスク・コントローラを使用するために、オペレーティング・システムを再インストールする必要はありません。エスカレードRAIDカードをインストールし、ユーザ・ガイドの説明に従ってドライバをオペレーティング・システムに追加するだけです。 オペレーティング・システムは、ディスク・アレイが提供するストレージを1つの大きなディスク・ドライブとして認識します。

Q4. エスカレードRAIDコントローラでサポートされているATAディスク・ドライブの速度を教えてください。

A4.  エスカレード7506 RAIDコントローラは、ATA/33、ATA/66、ATA/100およびATA/133ディスク・ドライブで使用できます。エスカレード8506 RAIDコントローラは、Serial ATA 1.5Gb/secのディスク・ドライブで使用できます。

Q5. ATA/33、ATA/66、ATA/100およびATA/133ドライブを、同じエスカレード コントローラで混ぜて使用できますか?

Q5.  はい。ただし、最大のパフォーマンスを得るには、同じメーカー製の同じタイプ、同じモデル番号、同じ容量のディスク・ドライブを使用することをお薦めします。3wareのTwinStor技術では、使用している特定ドライブに対してアルゴリズムを調整するため、これは主にRAID 1および10構成のパフォーマンスに影響します。

Q6. ダイナミック・セクタ・リペアとは何ですか?

A6. ダイナミック・セクタ・リペアとは、RAIDレベル1、10および5のエスカレードRAID 製品で実装されている機能です。この機能により、冗長アレイで読み取りエラーが発生した場合に、データ・セクタを修復できます。読み取り不能のデータ・セクタは、残りの冗長有効データを使用して再書き込みされます。

Q7. S.M.A.R.T監視とは何ですか?

A7. S.M.A.R.Tとは、Self-Monitoring、Analysis and Reporting Technology(自己監視、分析およびレポート技術)の頭字語です。3wareのエスカレードRAIDカードは、3DM®(ディスク管理ソフトウェア)を介してS.M.A.R.Tをサポートします。 この機能は、自動的にディスク・ドライブの健全性をチェックし、潜在的な問題をレポートすることで、監視およびトラブルシューティング機能を強化します。プロアクティブな手順を実行することで、差し迫ったディスク障害を防ぐことができます。ドライブの障害が特定されると、3DMのAEN(非同期エラー通知)によりユーザに通知されます。

Q8. エスカレードRAID 7506および8506シリーズの製品には、どのようなアレイ管理機能がありますか?

A8. 
3DM内で、自動リビルドの検証、バックグラウンド・メディア・スキャンをスケジュールできます。
バックグラウンド・メディア・スキャンは、アレイの全ディスクの読み取りスキャンを実行する内蔵機能です。読み取りエラーが検出されるたびに、エラー通知が送信されます。アレイが冗長(RAID 1、10、5)の場合、ダイナミック・セクタ・リペアにより、冗長データが自動的に回復され、再書き込みされます。ドライブで読み取りエラーが発生したセクタが再割り当てされ、修復通知が送信されます。このようにしてドライブが復元され、データの整合性が保たれます。プライマリおよび冗長データは両方とも有効になります。
ユーザは、3DM(ディスク管理)ユーティリティ・ソフトウェアを使用して、RAID 1、10および5アレイの冗長性の検証スケジュールを設定できます。問題が検出された場合、配列は自動的にデグレードされ、リビルドされます。

デグレードされたアレイをリビルドする前に3DMでこの機能(Force Continue on Source Errors:ソース・エラー時も続行)を選択すると、ソース・アレイで読み取りエラーが発生した場合もリビルドを完了できます。リビルド中に発生したエラーは、3DMのAENアラーム・ページに記録され、ファイル・システムのチェックが必要なことが示されます。
リビルドおよび初期化の検証中は、ステータス・メーターにこれらのタスクの完了率が表示されます。

Q9. 3wareのエスカレードRAID製品はホット・スワップをサポートしていますか?

A9.  はい。ただし、ホット・スワップをサポートするキャリアにドライブをマウントする必要があります。3wareはそのようなドライブ・ケージを提供しています。他のメーカー製の互換ドライブ・エンクロージャも使用できます。ホット・スワップはRAIDレベル1、5、10でサポートされています。

Q10. 3wareのエスカレード コントローラのパフォーマンスについて教えてください。

A10. http://www.3ware.com/products/benchmarks.aspでベンチマーク・パフォーマンス情報を参照してください。
エスカレード7506シリーズ - Parallel ATA RAIDコントローラ
エスカレード8506シリーズ - Serial ATA RAIDコントローラ

Q11. エスカレードRAIDコントローラを実行するための最小システム要件を教えてください。

A11. 最小システム要件は次のとおりです。

Q12. 2つの異なるベンダー製のドライブを使用すると、パフォーマンスは影響を受けますか?

A12. はい。RAID 1の場合、同じドライブを使用すると、パフォーマンスは向上します。ただし、同じアレイでの異なるドライブの使用もサポートされています。

Q13. 1台のコンピュータにエスカレードRAIDコントローラをいくつインストールできますか?

A13. システムごとに最大4枚のRAIDコントローラ・カードをインストールできます。

Q14. エスカレードRAIDコントローラをインストールした後も、元のシステム・ディスク・ドライブをブート・デバイスとして使用できますか?

A14. はい。元のシステム・ディスク・ドライブがシステムBIOSで最初のブート・デバイスとして設定されている場合はブート・ドライブとして使用できます。

Q15. 3wareのエスカレード コントローラの各ポートには、何台のディスク・ドライブを接続できますか?

A15. エスカレードRAIDコントローラの各ポートは1台のディスク・ドライブをサポートしています。エスカレード7506シリーズでは、ディスク・ドライブをジャンパでマスターにする必要があります。エスカレード ボードでは、ノンブロッキング・スイッチを使用しているため、各ディスク・ドライブで最大のパフォーマンスを達成でき、複数のドライブでポートを共有することによる不都合を回避することができます。

Q16. エスカレード コントローラでは、すべてのポート(チャネル)を使用する必要がありますか?

A16. いいえ。必要な数のドライブのみ接続し、残りのポートは将来の使用に備えて残しておくことができます。

Q17. ケーブルの長さに制約はありますか?

A17. エスカレード シリーズは、内部ソリューションと見なされ、エンクロージャ内にマウントされたハード・ドライブを制御するように設計されています。内部ソリューションには、18インチ、24インチ、36インチの3つのケーブル・オプションがあり、販売されています。ただし、Serial ATAの場合、最大1m(39インチ)のケーブル長がサポートされています。3ware製以外の部品を購入する場合は、十分な品質のケーブルを使用する必要があります。

Q18. ATAディスク・ドライブは、SCSIディスク・ドライブと同様の信頼性がありますか?

A18. 一般に、ATAドライブのMTBF(平均故障間隔)はSCSIドライブより短いですが、ATAおよびSCSIとも非常にすぐれた数値といえます。ATAドライブのMTBFはドライブ・モデルとメーカーによって異なりますが、約600,000時間、つまり25,000日(68年)です。 対応するSCSIディスク・ドライブのMTBFはその約2倍です。しかし、68年は非常に長く、RAIDで保護されたATAディスク・ドライブのMTBDL(mean time before data loss: ハード・ディスクが記録されたデータを失うまでの時間)はそれよりはるかに高い値です。したがって、実際には大きな問題ではありません。
多くのベンダーは、同じハード・ディスク・アセンブリからSCSIドライブとATAドライブを製造しています。信頼性には本質的に差はありません。ATAドライブの販売量はSCSIドライブの10倍です。ベンダーは、ATAドライブの製造プロセスを改善しており、技術の進歩と採用の増加とともに、信頼性レベルの改善を図っています。

Q19. エスカレードRAIDコントローラはIRQをいくつ使用していますか?

A19. エスカレード コントローラは、1つの共有IRQ(割り込み要求)を使用しています。複数のカードを1台のコンピュータ・システムで使用する場合、これらでIRQを共有し、過剰なマザーボード・リソースを使用する必要がないため有益です。

Q20. エスカレードRAIDコントローラでは、どのPCIスロットがサポートされていますか?

A20. エスカレードRAIDコントローラは、PCI 2.1以上に準拠する任意のPCIスロットで動作します。3wareの7506シリーズは64ビットのUniversal PCIカードで、66MHzで動作します(7000-2カードは33MHzで動作)。64ビット/66MHzスロット、32ビット/66MHz PCIスロット、および32ビット/33MHzスロットで使用できます。

Q21. 3wareのATAおよびSerial ATA RAIDコントローラが現在サポートする最大容量ディスク・ドライブを教えてください。

A21. 3wareカードは、各容量が最大2TBのディスク・ドライブを完全にアドレス指定できます。3wareのコントローラは48ビットのLBAアドレス指定をサポートしています。

Q22. 3wareのATAおよびSerial ATA RAIDコントローラが現在サポートする最大ディスク・アレイ容量を教えてください。

A22. 3wareカードは、各容量が最大2TBのディスク・アレイを完全にアドレス指定できます。各3wareコントローラは複数のディスク・アレイをサポートしています。

Q23. 複数のエスカレード コントローラにわたってハードウェアRAIDアレイを設定できますか?

A23. 同じコンピュータ・システムで複数のエスカレード コントローラを使用できますが、複数のコントローラにわたってハードウェアRAIDアレイを作成することはできません。ただし、オペレーティング・システムに組み込まれたソフトウェアRAIDは、複数のエスカレード コントローラのRAID配列にわたって設定することができます。

Q24. DIPスイッチまたはジャンパでIRQおよびIOポートを割り当てられますか?

A24. カードには、DIPスイッチやジャンパはありません。プラグ・アンド・プレイ・デバイスなので、システムBIOSによりカードにリソースが自動的に割り当てられます。

RAIDレベル

Q25. エスカレードRAIDコントローラでは、どのRAIDレベルがサポートされていますか?

A25. エスカレード カードは、RAID-0、RAID-1、RAID-5、RAID-10およびJBODをサポートしています。2ポート・カードは、RAIDレベル5と10をサポートしていません。RAID 5では3台以上のドライブが必要なため、3wareの2ポート・カードではサポートされていません。

Q26. RAIDレベルの種類とそれぞれの利点を教えてください。

A26. RAIDレベル0

RAIDレベル0は冗長性を提供せず、ストライピングと呼ばれることがあります。このRAIDレベルは、他のRAIDレベルと比較して最高レベルのパフォーマンスを提供します。メガバイトあたりのコストも最も低く、フォルト・トレランスに余分なストレージを必要としません。最低2台のハード・ディスク・ドライブが必要で、RAIDコントローラ・カードがサポートする最大数のドライブをRAID 0アレイで使用できます。
このレベルは、データ冗長性を必要としない用途に適しています。たとえば、RAID 0の一般的な用途としては、デジタル・ビデオ編集があります。RAID 0アレイの1台のドライブがダウンした場合、元のビデオテープからソースを回復できます。
RAID レベル0は、デジタル・ビデオに最高のパフォーマンスを提供します。ドライブ数が多いほど、パフォーマンスは向上します。最低2台のドライブが必要です。

RAIDレベル1

RAID 1はミラーリングと呼ばれることがあります。RAID 1は、2台のドライブで実装されます。RAID 1アレイは、1台のドライブで障害が発生しても、もう1台のデータを使用してシステムを稼動できるのでフォルト・トレラントです。デグレードされたRAID 1アレイは、残りのドライブのデータを使用して簡単にリビルドできます。
RAID 1は、重要なデータを扱う用途にお薦めします。使用するRAIDコントローラによって、RAID 1アレイのパフォーマンスは著しく向上します。

RAIDレベル5

RAID 5ではブロック・レベルのストライピングと分散パリティを使用します。RAID 5のパリティはフォルト・トレランスに使用されます。RAID 5アレイのディスク・ドライブの1台がダウンすると、データは残りのドライブから回復されます。この場合、RAID 5アレイは「デグレード」されたといいます。 デグレードされたRAID 5アレイは、障害が発生したドライブを置き換えてRAID 5アレイをリビルドするまでフォルト・トレラントにはなりません。
RAID 5には、RAID 3にはない利点があります。どちらのRAIDレベルでもパリティを使用しますが、RAID 5ではすべてのドライブにパリティを分散させるため、1台のドライブに対するボトルネックを軽減することでパフォーマンスが向上します。RAID 3では、すべてのパリティ情報に専用のディスク・ドライブを使用します。
RAID 5アレイの使用可能容量は、(アレイ内のドライブ数-1)x(アレイ内の最小ドライブの容量)です。一般に、RAID 5アレイで使用するディスク・ドライブの容量はすべて同じにする必要があります。3台のディスク・ドライブで構成されるRAID 5アレイの場合、パリティ保護に容量の33%(1/3)を使用します。 ただし、RAID 5アレイにドライブを追加すると、この割合は低下します。たとえば、8台のドライブで構成されるRAID 5アレイの場合、パリティ保護に使用される容量はわずか12.5%(1/8)です。
RAID 5は、今日使用されている最も一般的なRAIDレベルの1つです。RAID 5は、パフォーマンス、冗長性、ストレージ容量のバランスがすぐれています。一部の3ware製エスカレードRAIDコントローラには、市場で最高のRAID 5パフォーマンスを提供するR5フュージョンを採用しています。

RAIDレベル10

RAIDレベル10は、RAIDレベル1と0の組み合わせです。ドライブはまずミラーリングされ(RAID 1)、その後ストライピングされます(RAID 0)。RAIDレベル10は、複数のドライブ障害に対応できます。

RAID 10アレイのパフォーマンスは非常に高く、冗長性にもすぐれていますが、追加ディスク・ドライブが必要です。

JBOD

JBODは「Just a Bunch Of Drives」の頭字語です。このモードでは、オペレーティング・システムには接続したディスク・ドライブが1つのドライブのように見えます。冗長性はなく、パフォーマンスはドライブの仕様に制限されます。